How to...
其の六 コード・プログレッション(前編)
前回の最後に「さて、次回は何にしようかな?」なんぞと書いておりましたが、
せっかくコードを作るところまでやったのですから、
今回はそのコードを使って進行させてみましょう。そういう意味では
前回を書いた時点で今回の内容は決まっていたようなものですね(^^;)。
<ダイアトニックコードとは?>
さて、コード進行について語るより先に、ダイアトニック・コードについて書いておく必要がありますね。
このダイアトニック・コードというのは何かといいますと、
あるスケールの中でスケール内の音だけを使って作った3度堆積和音のことです。
たとえばキーがCであるなら、C、D、E、F、G、A、Bだけを使って作ったコードのことです。
<例> キーがCである場合ののダイアトニック・コード
| コードネーム | 構成音 |
Cmaj7 | CEGB |
Dm7 | DFAC |
Em7 | EGBD |
Fmaj7 | FACE |
G7 | GBDF |
Am7 | ACEG |
Bm7(-5) | BDFA |
この表を見てもらえばおわかりの通り、Cのキーからはずれていないわけです。
ちなみにBm7(-5)の「(-5)」という表記はついつい解説無しに使ってしまったのですが、
「5度の音を減5度にしてね」という意味です。
また、すべて4声和音で表記しましたが、これは便宜的なもので、もちろん3声和音でも(たとえばC:CEG)でも一緒です。
要はスケール内の音だけを使っていればよいわけです。
<コードの機能>
調性のある(キーを重視した)音楽では、各ダイアトニックコードにそれぞれ役割、
というか機能があります。この機能を上手く使えば、コード進行をスムーズに組む助けになります。
「トニック」 ・・・ スケールの主音(スケールを作るのに当たって起点となる音)を根音としたダイアトニックコード。
そのスケールの中でもっとも安定した性格を持つ。そのため、曲の起点となったり、終点になったりと便利に用いられることが多い。
何だか、こう、ホッとする。
コード進行上、すべてのコードに進行できる。
「サブ・ドミナント」 ・・・ スケールの主音に対して4度の音を根音としたダイアトニックコード。
安定でもなく不安定とも言えない、中性的な性格を持つ。
コード進行上、すべてのコードに進行できる。
「ドミナント」 ・・・ スケールの主音に対して5度の音を根音としたダイアトニックコード。
不安定な響きを持ち、トニックに進行しようとする性格を持つ。
ダイアトニックコードの中で唯一7thコードであることに留意して、ドミナント7thなんぞと呼ばれたりもする。
コード進行上、やたらとトニックに進む場合が多い(このドミナント7th→トニックの流れを
ドミナント・モーションと呼びます)。というか、それが一番自然に流れる。
以上の3つがダイアトニックコード内にある機能です。おろろ?1度と4度と5度のコードは出てきたけど、
残りの4つのダイアトニックコードはどうしたの?もしかして仲間外れ?
実はそうではありません。残りの4つのコードもきちんとこの3つの分類の中に収まります。
ですが、あくまでも機能的に類似するということで分類されます。
2度のダイアトニックコード ・・・ サブ・ドミナント
3度のダイアトニックコード ・・・ トニック
6度のダイアトニックコード ・・・ トニック(メジャースケール)
サブ・ドミナント(マイナースケール)
7度のダイアトニックコード ・・・ ドミナント(ただしあんまし使わない)
<例> キーがCである場合の機能分類
トニック ・・・ C/Cmaj7
Em/Em7
Am/Am7
サブ・ドミナント ・・・ Dm/Dm7
F/Fmaj7
ドミナント ・・・ G/G7
Bm(-5)/Bm7(-5)
<いいわけ>
ホントは今回でコード・プログレッションを一通りやってしまうつもりだったのですが、
何だかエネルギーが尽きてきたので次回に回してしまいます。
期待していた方、ごめんなさい。だって非常に文章が長々してきちゃって、なんか読んでて疲れるし・・・。
そんなわけで、今回は「(前編)」とかいってお茶を濁してしまうわけです。
次回は「コード・プログレッション(後編)」として実際にコード進行を作りながら
役に立ちそうな情報をサクッとまとめてしまう予定です。